« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月

美味日本酒4本!

4月25,26日、連日に渡って美味しいお酒をいただいた。

Dai7 写真1st、福島県大七酒造の純米大吟醸「宝暦大七」

「大七」は洞爺湖サミットでの乾杯に使われたり、「ミシュラン」と並ぶレストランガイド「ゴー・ミヨ」の公式スポンサーになったりと、今や国際的なブランドとなっている。
その酒造りは、微生物たちを大切にし、乳酸を自然発酵させる「生もと造り」にこだわっていて、ぼくのイメージとしては“ふくよかで優しく、それでいて骨太”といったところ。
今回は「宝暦大七」なる銘柄をいただいた。
こちらの酒の解説を大七のホームページから引用しよう。

生もと造りの純米大吟醸原酒の雫酒。甘酸っぱい良く熟した果実のような精妙で豊かな香気をふくよかでクリーミーな香りが包み込み、極めてバランスが良く気品のあるボディで、最高の評価があります。比類のない豊醇さは他の追従を許しません。(限定品)

そんな凄い酒とは知らずに、くっぴといってしまった。もっと味わって飲むのだった、と後悔先に立たずだが、バランスの良いお酒ほどスムースな飲み口であるわけで、「くっぴ」で本望であろう。許せ。

Kozan 写真2nd、石川県小堀酒造の大吟醸古酒「萬歳楽 向山」

小堀酒造さん、判らないので調べた。
なんと、八代将軍吉宗の時代、享保年間(1716~1734)創業の老舗。
今回いただいた「白山」は、兵庫県口吉川産山田錦を霊峰白山の伏流水で仕込んだ吟醸酒を、低温で3年間熟成させた古酒。いただいたお店(以前紹介の銀座「鮨一」)でもワインセラーで封印されたままでいたので、都合5年間以上は寝ていたよう(鮨一は酒の管理状態も完璧だ)。
香りがまろやかで、口に含むとワインの樽香にも似たフレバーが鼻から抜けた。「ツンデレ」と例えよう。ツンと気高い女性なのに、ふたりきりになって唇を触れたとたんに香りたつような色気で迫ってくる。そんな感じ。もうメロメロ。

8000 写真3rd、青森県八戸酒造は「陸奥八仙」のいさり火ラベル

八戸酒造は、安永4年(1775年、平賀源内がエレキテルを造る前の年)創業。「陸奥八仙」は10年ほど前に立ち上げたブランドらしい。某小売店からの情報では、蔵元のご子息と若い杜氏さんが二人三脚でがんばっておられるそうで、これからが注目の蔵元さんとのこと。
今回いただいたお酒は青森県産華吹雪を使用した純米無濾過生原酒。
八戸の地酒蔵として“地元で獲れる魚介類・食材に合うお酒”をコンセプトに造られたもので、黒い海に揺れるイカ釣り船の漁り火をイメージしたラベルが美しい。
日本酒度+5,酸度2.1。旨味しかりでキレがある。焼き鳥といっしょにいったのだけれど、負けてなかった。

Hirokiaiyama 写真4th、福島県は廣木酒造の「飛露喜」純米吟醸 愛山

こちらも創業を文化文政年間(1806~1829)にまで遡る老舗。杜氏さんの引退、当主の急逝などの荒波を耐えて、1999年にOUTした「飛露喜」がヒットし、今や全国区の知名度だ。
で、今回いただいたのはその「飛露喜」の愛山版。

“愛山”は米種の名前。酒造好適米としては“山田錦”が絶対のステータスを持っているが、米の大きさ、心白率など“愛山”も負けてはいない。ただ低収率と栽培の難しさから敬遠され、唯一、兵庫県は剣菱酒造が委託栽培により“愛山”を独占していたという歴史がある。
それが、阪神大震災を切っ掛けに独占状態が解かれ、今や様々な蔵が“愛山”を試しだした。
「出羽桜」「磯自慢」「南部美人」「日高見」「十四代」「醸し人九平次」などのブランドにも“愛山”銘柄がある。

こちら愛山「飛露喜」、スッキリとフルーティで飲み下した後の残り香が軽やか。美味だった。
某サイトによると、ぬる燗にすると甘みが立って、また違った旨さになるらしいのだけれども……、生酒だしね。

おまけに日本酒が勉強できるサイトを紹介しておく。
日本酒net
月桂冠「知る・楽しむ」

| | コメント (1) | トラックバック (0)

マクロビオティック@根津

自然食ブームだよね。そもそも何をもって“自然食”と言うのか知らないけれど。
一般的な国語事典には“自然食”という単語が掲載されていないようす。“自然食品”ならば『人工色素・防腐剤・化学調味料などの添加物を加えず、本来の性質を変化させるような加工をしていない、自然のままの食品』などと書かれている。“本来の性質を変化させるような加工をしていない”って、それってマヨネーズとかデミグラスソースとかはNGってことなの? 麺は良いの? はたまた非-自然的な加工法――圧力釜とか電子レンジとか――は使って良いの? 最近だと「自然食≒マクロビオティック」的ニュアンスが流布されているような気がするのだけれど――でも、それは異なるものらしい……。

と、ウダうだ言っても収拾つかないから、論より証拠、食べてみよう。

Nedunoya_gk根津一丁目交差点そば、自然食品店「根津の谷」で自然食のランチをいただいた。
不忍通りに面した入り口は自然食品のお店なのだが、奥にレストランが併設されている(判りづらいけれど、横の路地から直接レストランの方に入れる)。
こちらの食事処、玄米と有機野菜の完全菜食。ベジタリアンでもOK。しかも、リンクを貼ったホームページを見れば判るけど、マクロビオティックの調理師を募集している(2009年4月現在)。化学調味料ばかりか砂糖までも排除したマクロビオティックのメッソドを実践しているレストランである。

Tenpura日替わりの「根津の谷定食」¥1200は、主菜と副菜二品に玄米ごはんとみそ汁のセット。旬のお野菜がそのままの味でいただける。
ちなみにこの日は、主菜が「新玉ねぎとふきのとう、ウドの天ぷら」、副菜が「黒豆とひじきの煮物」「小松菜の生姜醤油あえ」。
新玉ねぎが甘くて美味かった~。同じお皿に自家製のお新香がのっているけど、こちらも。なにやら、お店に精米機があるらしく、精米して出た糠で漬けているそうで、ほんとうに柔らかいお味。
それと、いっしょにのっている柑橘系は、新種のものようで、グレープフルーツと蜜柑の中間のようなお味。
おみそ汁に浮いているオレンジ色のものは何かの海草。少し粘りというかとろみがあって、面白い食感だった。

Coffee+¥200でソフトドリンクが付く。オーガニックコーヒーを注文した。
砂糖がNGなので、甘味料としての自然糖(説明あったのだけれど、忘れちゃいました、ゴメンナサイ)、乳製品もマクロビ的にNGなので、代わりに豆乳になっている。

ランチメニューは他に、
・季節の野菜カレー ¥1100
・おにぎり ¥750円
など。
他に、自家製のスコーンなどもあって、Cafe的な使い方も可能。

こういう、健康重視の食事処って、散歩の途中で寄るには持ってこいだね。
マクロビオティック料理を体で知って、気が向いたらショップの方で自然食品を買って帰ったりして、(体で/舌で)勉強しませう。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

芝浦で中華ランチと言えば……

Minfi_gk オーナーシェフは曽明星(ソウ・メイセイ)。
1994年6月16日放送のTV番組『料理の鉄人』で道場六三郎を破った人物である(当時は華都飯店@赤羽橋の総料理長)。テーマ食材は「ワタリガニ」であったが、その時出した「アボガドとフカヒレのスープ」が好評で、この店――『明輝(ミンフィ)』――のスペシャリテになっている。

Sunagimo_3 ランチである。
某ガイドブックには酸辣湯麺が推薦されていたのだが、この日のメニュー表には無かった。自分が食べたのは「砂肝の冷製辛子和え」、スープ・ザーサイ・ライスが付いて¥1155だ【写真2nd】。砂肝の火入れ加減が絶妙で柔らかくサクッとした歯応え。酸味の後からじんわりと辛みがくる。
Tan2men 同行した者は担々麺¥945を注文【写真3rd】。こちらも辛みは抑え気味。というか胡麻が強いのだろう。飲み干せる美味であった。
もう一品「四川風辛味味噌水餃子」¥945も頼んだ【写真4th】。コクたっぷりの甘辛い味噌がクセになる。

Gyoza ランチコースもある。
こちらには、先の「アボガドとフカヒレのスープ」他、デザートまで含め9品で¥5250+サービス料10%。リーズナブルな方だと思うぞ。

ディナーコースは¥3150~。
冬場には、一ヶ月以上かけて発効させた白菜で作る「酸菜火鍋(サンサイホーユー)」が人気らしい。こちらは華都飯店でも看板になっているメニューだ。

JR田町駅から少し離れた立地だが、とってもお得感がある。足を伸ばす価値あり。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

ピエモンテの薫風に快くむせる

北イタリア・ピエモンテ州の郷土料理をいただいた。
ピエモンテ州はフランスに接した位置にあって、冬季オリンピックで名が知れたトリノを都とする州である。トリフ、特に白トリフの産地として知られ、ワインの有名醸造所が居を構えている。

RISTORANTE La Ciau

こちらのレストランを知ったのは、雑誌『料理王国』でセカンドシェフの方の紹介を見て。“ピエモンテ”がキーワードになって妙に引っかかってしまった。
「キー」と云えは、店名の「La Ciau」。ピエモンテの方言で「鍵」の意味だ。オーナーシェフの馬渡氏の修業先――ピエモンテ州のアルバに程近いミシュランの1つ星レストラン――「La ciau del Tornavento」から取ってきたものと思われるが、『鍵とは閉める為でなく開けるもの』との教えがあるそうだ。素敵な言葉だよね。

その「鍵」でぼくの心は開けられてしまったんだ。

Ravioliだって、何さ!? 藁に包まれたらラビオリなんて、食べたことないよ。【写真1st】
食べようと思って顔を近づけると、ふわっと立ち昇る薫りの優しいこと! 和んで笑みがもれること間違いない。
凶悪犯の自白にはカツ丼よりも、このラビオリだよ。絶対自白する。
すべてが赦されるような、そんな無限の優しさを感じる料理なんだ。

Zensai2写真2ndは、温かい前菜。右上は温野菜をバーニャカウダーソースを掛けただけのシンプルなものだけれど、一般のバーニャカウダーと違ってミルクが少量合わせられていて、とってもスムース。必要以上に濃くなく、あっさりといただける。

Tori写真3rd。
岩手県産岩井地鶏のもも肉のロースト 砂肝&レバー&トサカ 添え+フォアグラのソテー
鶏ももは低温でじっくりとローストしたよう。岩井地鶏の旨さ全開だ。
トサカは初体験。不思議な食感だよ。

Dolce写真4th。
デザートの盛り合わせ。
こちらのお店、パティシエさんはいないのだが、ホテル仕様とでも言うのだろうか、凄いワン・プレート。正直、感動した。
一品一品の詳細説明は、こちらフードアナリストの頁参照のこと。

Grappa写真5th。
甘いものにはグラッパを、というのがパートナーの意見でして……(^^;ゞ
こちらはグラッパの品揃え。

と、云うことで……。
前菜の繊細な味付けと美しい盛り付けから、藁に包まれた素朴な料理、地鶏のような剛速球、そして恐ろしく完成度の高いドルチェまで。変化に富んだコース構成でめくるめくひと時だった。
やっぱり、料理ってエンターテイメントだね。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »