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「煎り酒」をいただいた

フリー百科事典『ウィキペディア』によると、「煎り酒」とは――
『江戸時代に用いられていた日本の古い調味料で、日本酒に梅干を入れて煮詰めたもの』
『近年再評価されつつあり高級料亭などで刺身のつけだれとして利用される事が増えてきている』
――などとある。
家庭でも割と簡単にそれらしいモノが作れる(←やったことはないけど)。

ここで報告したいのは、実は単に“いただいた”という事ではなく、その経緯である。
以前、東京シティガイド検定に合格した旨は記した。で、はれて東京シティガイドクラブ入会とあいなり、4月にクラブ内の分科会(“グループ”と呼んでいる)についての説明会、5月16日には「すみだリバーサイドホール」にて昨年度の収支報告等を行う全体総会があり、基本月に1回というグループ活動が始まったのである。

東京シティガイドクラブには、「英語」「中国語」「ハングル」という外国人さんへのおもてなしを主眼とした語学系グループの他に、「歴史探索」「自然探索」「古典芸能探索」「名所・旧跡探索(こちらはエリアをごとに3グループ)」「美術」「文学」「グルメ」「産業観光」「商店街」「江戸百景」「生活文化」、計16のグループが存在する。
説明会、全体総会では複数のグループに入って研修してもらいたい、との説明があった。興味のある2~3グループに属し、平行して複数のカテゴリについて知識を深めて行くのが普通らしい。
で、自分はどこに入ろうか、と迷ったわけである。
フードアナリストでもあるので、まぁ「グルメ」は押さえておくとして、あとは何かな~、っと。
結局「グルメ」グループと『作家の生誕地、活動地、終焉の地、作品に登場する場所や文学館の探訪など、メンバーそれぞれの切り口でガイド研修を行っています』という「文学」グループに入ったのだ。

で「煎り酒」であるが、こちらは今期最初のグルメグループの集まり――講演会+ミニツアー――でもらったものである。
神田の老舗旅館龍名館で行われたのであるが、あの削り節の「にんべん」の社長さんがいらいして、(パワーポイントのスライド原稿にして28枚もの)高密度な「鰹節の話」をしていただいた。
いやいや、これが凄い面白いし、勉強になった。

「にんべん」は元禄年間創業、300年超の歴史を持つ日本を代表する大店である。社長さんは初代から数えて14代目(?15代目、はっきり聞き取れなかった)。自分より若い年齢であるが、凄い。腰が低く、話術も巧みで、流石であった。
ちなみに、創業時の屋号である「伊勢屋伊兵衛」を市井の民が“にんべん”と略して言っていたのが定着し、社名が「にんべん」となったそうな。元禄の江戸っ子はやっぱり洒落てるね。

Irizake で、その江戸の元禄を知る「にんべん」が当時の調味料を復刻させたのが、この「煎り酒」である。
いやいや、基本の製法は同じなのだろうけれど、有機純りんご酢、有機丸大豆の醤油、種子島産粗糖、沖縄産の塩、紀州南高梅の梅干など、高級食材を使っているので、当時より格段に美味かろう。
社長さんの話によると、白身魚の刺身とか、豚の冷製しゃぶしゃぶとかにばっちり合うそうな。
自分は、とうみょうのおひたしと冷や奴に使ってみたが、出汁が効いていて美味であった。

どこで売ってるかって?
スーパーや小売店では入手しづらいかも。楽天では税込み価格¥420で入手可能。あと、両国の江戸東京博物館でも売ってるとのこと。
ドレッシング的な使い方の他、浅漬けの元としても、炒め物の隠し味としても、生姜や香辛料を足してアレンジしても、……いろいろな使い方ができるから、美味しい食べ方を見つけたら教えてほしい。

ついでに、ミニツアーの話も……。
この日、龍名館さんでランチ(天ぷら揚げたて、美味かった)をいただいた後、神田須田町・淡路町界隈の老舗処を廻った。この一帯は、戦禍をまぬがれ、むかしのままの風情を残しているお店もある。
あんこうの「いせ源」「竹むら」鳥すきの「ぼたん」「神田まつや」「かんだやぶそば」「近江屋洋菓子店」「神田志乃多寿司」「松栄亭」「ショパン」。それら店舗を眺めつつ、何年創業だの、人気メニューは何だの、池波正太郎に愛されただの、ポイントをレクチャーされた。
知っていた事柄もあったが、あらためて整理すると、また勉強になる。

自分的にはこれら老舗の他にも興味あるお店があって、例えばカリーの「トプカ」、とんかつの「万平」、中華の「雲林」、薫製の「けむり」などなど。“東京シティガイド”としては老舗店ばかりでなく、これら比較的新しいお店も紹介する必要があるのではないかと思うが、なかなか手が回らないらしい。
逆に言うと、その辺をカバーできる強みが、自分の持ち味か。

参考Webページ;

にんべん

東都のれん会

神田食味新道

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コメント

神保町といえば「キッチン南海」。

投稿: mina | 2009/05/29 01:57

>minaさま

「キッチン南海」確かに!
しかし、今回は神田須田町・淡路町ネタですので、エリアが外れまする。

投稿: マル*サトシ | 2009/05/31 18:36

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