「ら・めん風」@墨田区本所
三社祭の最中、川向こうは墨田区リバーサイドホールで行われた東京シティーガイドクラブの総会に出席した。でその際、気になっていたラーメン屋さん「ら・めん風」@墨田区本所に行ってきたのだ。 「ラーメン創房 玄」(旧「めんめん」)で修行された方がオープンしたお店である。
十年ほど前になるか……、「ラーメン創房 玄」は完全無化調・自然派ラーメンを謳う至高のラーメン店であったが、ラーメンブームを喰いものにする商業組織に飲み込まれるように、創業者田中玄氏の手を離れ、いまや“玄”ブランドは至高の輝きとは別の光を帯びたものになってしまった。
紆余曲折ののち、田中玄氏は三ノ輪に「ラーメン創房 一茎草」をオープンさせ、田中氏の下で研鑽を積んだ職人の中には独立を果たした者いる。
その内の一軒がこちら「ら・めん風」。「ラーメン創房 玄」の味を継承しつつ、さらなる創意工夫が施されたラーメンが味わえる。
頂いたのは「しおらぁめん」¥850に「岩のり」¥100トッピング。それとサービスの小ライス。
サイドメニューの「ちゃあしゅう丼」¥400も人気のようで、複数の方が注文されていたが、ライスをリゾット風にして食するのがマイブームなので敢えて注文せず。
さてラーメンである。
綺麗に澄んだスープで見栄えが良いが、繊細さよりも、重層的な味で力強さを感じる。それが口中でたおやかに広がっていく。某ガイドブックによれば千葉県のナチュラルファームで育てられた鶏を使用しているとのこと。すだちを搾れば、スープにくっきりと輪郭が立つようで、またまた美味い。
麺はパッツと歯切れの良い細縮れ。スープの持ち上げも良く、バランスがとれている。こちらは福島の製麺所から取り寄せているものだそうだ(こちらも先のガイドブックから)。
そして、チャーシュー。程よい厚さに染み入った旨味がなんとも。チャーシュー丼を頼みたくなる気持ちが判る。
具材の一つひとつのまで、本当に丁寧に創られたラーメンだ。
一方ライスであるが、トッピンで付けてもらった岩のりを7割方使い【写真3rd】のような仕上がりにしてみた。スープが良いのだろう、炭水化物(この場合米)の甘みが引き立つようで、ばっちり。海苔の香りがそこに絡む。われながら出来栄えに驚いた。
夏季限定メニューが出ていた。
「冷やしざるつけめん」¥700
「冷やし坦々つけめん」¥830
たぶんつけ麺は、麺を変えてくるのだろうなぁ。確認しに行かないと……。
参考Webページ;田中玄氏ブログ
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コメント
日本人ならおじやと言いなさい
投稿: mina | 2009/05/19 03:04