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ワインのこと>「INDLUGE」

 先の記事、料理のことばかりで、いただいたワインのことを書き忘れた。

Dolink_2  「INDLUGE」のワインストックは国内産のみ。Web上で“(折角の料理なのに)何も国内産にそうこだわらなくとも……”といったような言葉を見かけたことがある。もっともな意見で、客人の好みもあるだろうし、もっと一般的な仏・伊のワインがあってもよろしい気がする。
 ――しかし、こだわり無く入手しやすい物を並べられるよりは、こだわった縛りのなかからリストアップされたものが並べられた方が良いという気もする。
 まぁ、考え方ですかね。

 この日いただいたのは3種。3人でお邪魔したので、ひとり1本空けた勘定になる。ワインが進んだのは料理が素晴らしかった証しだ。

Tkahata_sp  まずはスパークリングワイン。
 山形県高畠ワイナリーの「嘉yoshiスパークリング シャルドネ」。
 キリッとした辛口でフォアグラの脂を引き立てる透明感だった。

Kaze_ruju  次がココファームの「風のルージュ 2007」。
 勾配のある畑に風が吹き付け、鮮やかな葡萄色に染まっていくその色をルージュにたとえたのかな? 何とも凄いネーミングのワインだ。
 複数の葡萄品種がブレンドされているためか、まろやかで飲みやすい。

Hosaka  最後は山梨県本坊酒造マルスワイナリーの「穂坂収穫 2008」。
 韮崎市穂坂産のカルベネ・ソーヴイニヨンとマスカット・ベリーAを仏産樫樽で熟成させた逸品。マスカット種の柔らかさを保ちつつボディがあって飲み応えもある。

 ここで押さえておきたいのはワイナリー「ココファーム」のこと。
 栃木県足利市のワイナリー。知的障害を持つ人たちが、開墾し、葡萄を植え、一瓶ひとビン丁寧に造ったワインが、ここにある、ということ。
 リンクを貼ったホームページと重複するが、園長川田氏の言葉を引用しよう。


 私たちは、伝統や名声を誇る外国のシャトーのように、潤沢な資金を持つことができません。大手のワインメーカーのように、大量生産することもできません。
 しかし、葡萄を育てワインを醸す仕事に、名もない(自分の名前さえ書けない)人たちが中心になって取り組んできたことを・・・どんなに辛くても、一年中空の下でがんばってきた農夫たちがいることを、ひそかな誇りに思っています。ここにご紹介するワインは、葡萄づくりに、ワインづくりにがんばってきた知的障害の仲間たちが、のんびりと葡萄畑で自分にあった仕事-草取りや、石拾いや、カラス追い-をしながら、自然に囲まれて、安心して年をとっていけますよう、そんな願いが込められています。

 技術的な面でも、外国から醸造技士を招聘したりなどして、手を抜いたり、甘えたりということはない。だから、何処に出しても恥ずかしくないワインができあがるのだろう。
 ソムリエ田崎慎也氏も気に入っているらしく、氏がコーディネートした2000年の沖縄サミットで、こちら「ココファーム」のワインが提供されることになるのだが、その顛末が(失礼!?)実に面白い。感動のノンフィクションでもある。読んでみて。

 本当に、美味しいワインだった。

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コメント

 お久しぶりです。

 マルさんの記事を拝読し、矢も楯もたまらず「風のルージュ」を発注してしまいました。
 ワインに関しては千円前後のものにフォーカスしているのですが、日本人としてこれは飲んでおくべきだろうと感じた次第です。

 ご教示を感謝致します。

投稿: 座布団亭主 | 2010/02/09 10:59

>座布団亭主様

「ご教示」だなんて、そんな。

 ココファーム、確かに美味です。
 しかし、そこには無意識のうちにフィルターがかかってしまっているような気がします。
 ――「物語性」というフィルターです。

 手にした物の、その背景に敢然とある物語
を認めてしまうと、その物は数倍輝いて見えてしまいます。

 ワインの場合、それも美味さのうちですが。

投稿: マル*サトシ | 2010/02/09 21:21

>マル*サトシ様

 レスありがとうございます。

「物語性のフィルター」ですか。確かにそうですね。
 
 ただ、自分でもお酒の記事をブログに書くようになると、どんなお酒でも多かれ少なかれ「物語性」と共に評価していることに気付きます。
 そうした意味では、「風のルージュ」も同列に評価出来るのではないか、なんて思っています。

「ココファームワイナリー」から、1週間以内に配送するという連絡を受けました。飲んだら、記事をアップししようと思いますので、その際にはまたよろしくお願い致します。 

投稿: 座布団亭主 | 2010/02/09 21:37

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