“奇跡”@「メルヴェイユ」
店名、正式には「Au gout du jour merveille」。
ホームページを開けると『“奇跡”という名の空間へ、ようこそ。』との文字が浮かび上がる。
日本橋の路地裏、さくら通りの裏筋の――かつて「箔屋町」と呼ばれていた――所にその“奇跡”という名の空間はある。
節電モードで暗く、綺麗にお店外観が撮れなかった。なので外からの写真はなし。
スペシャルコースでお肉料理を変えて、という無理をお願いしてしまった。
スタッフさんの説明を聴くうちに、別のコースに組み込まれた肉料理がどうしても食べたくなったのだ。
■アミューズ クレームブリュレみたいだが、もちろん中身が異なる。何だっけ? 美味しかったことは間違いないけど。
■オードブルⅠ トップのホタルイカは焼いてはいなかったと思う。奥に帆立などが忍ばせてあって、そちらがグリエされていた。ピンクペッパーが見た目にも風味的にも効いていた。
□パンとバター 写真を撮る前に相方にバターを少し取られちゃった。
■オードブルⅡ 筍も旬だ。ホワイトアスパラがトウモロコシみたいな甘味で驚いた。
■オードブルⅢ もはやアートだね。写真のアングルが悩ましかったひと皿。
味の方はソース(イチジクだったか?)の甘さと酸味が絶妙で濃厚なフォアグラを引き立てていた。あぁ、月並みなコメントだ。
■お魚料理 スタッフさんが丁寧に説明してくれたのに、忘れてしまった。確か皮めに海老のソース(スープ?)が薄くぬられて香ばしさをUpさせる技が使われているとか。
この時点でワイン――「Krin Pinot Blance '08」¥6500――空けちゃっていた。 こちらは2本目のワイン。 香りが華やかになったのだけれど、先のものと比べると軽めで……。
赤ワインは軽いものから重たいものへと飲み進めた方が良いようだ。飲み足りないような気分になっちゃう。って、自分だけ?
料理途中のお肉が運ばれて来て、お披露目。下に敷かれている藁に注目。
この肉がさらに加熱されて、切り分けられるそうだ。
入れ替わりにサーブされたのが、お口直しの一品。 シャーベット。
ここで言い添えたいことがある。写真奥のもの。白ワインでない。
福島県奥会津地方の天然発泡水だ。
会津の山で漉されたミネラルウォーター。日本国内で自然発泡しているものは極めて珍しい。
さて、肉料理。
■その日の銘柄豚のロースト 藁の香り シェリービネガーソース 銘柄豚、この日はハンガリーの国家遺産、食べられる国宝だ。
心して食べた。
ワインが残っていたので――
□チーズたち 右の茶褐色のものはビールで洗ったものだとか。
……チーズについては本当に勉強不足で、満足のいくコメントができない。
もちろん、これ全部食べたわけではないよ。
■デザートⅠ,Ⅱ
美味しさを写真の加工で表現した(↑クリックで拡大)。……って、伝わらないか。
■食後の小菓子 見た目普通なので写真は撮っていないのだが、実はコーヒーの品揃えがユニークで。
これも嬉しい驚きだった。
いやぁ、素晴らしい味とサービスだった。
奥の個室に案内されたのが、またラッキーだった。
“merveille”は“不思議”とも訳せる。
不思議の国に迷い込んだアリスのように、驚異の冒険をした気分だ。
オーグードゥジュール メルヴェイユ (フレンチ / 日本橋駅、京橋駅、宝町駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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