六本木の夜、黒猫の夜
グルメ本でチェックすると赤坂1号店のほうがが引っかかるが、この日訪ねたのは六本木の「黒猫夜」。
ビルの4階にある。目印はこの看板。
4階に上がったら、次ぎにこの案内。
矢印が示すドア。
とっても入りづらい。
勇気をもって開けようではないか!
カウンターに通された。カウンタの窓から、艶のある六本木の路地がみえた。
バーのような、雰囲気満点の中華料理店だ。
内装も素晴らしい。一例としてグループ席を。
最初の一杯はこちら。液面がチラとしかみえないね、淡い褐色をした炭酸系
■黄(ファン)ボール
少し甘めの味付けが施されている。
■お通し
右が焼き葱にモツ(どこだろう、ハチノス?)を合わせたもの。左が高野豆腐のようなものを八角を効かせて煮込んだもの。中央が青海苔を合わせて煎った落花生。
料理に突入する前に、ちょっと長くなるけれどメニューを紹介しておこう。これでも一部なんだけれど。
中国地酒の揃えが素晴らしい。コストも。
さて、この日にいった料理の数々を ――
■クレープギョーザ
正確には‘陳さんの村の中国クレープギョウザ’。
出てきたときの写真を撮らないうちに、スタッフさんに混ぜ込まれてしまった。最初は2ヶの巨大な餃子だったのだ。
おそらく、焦げないうちに調理しなければ、という配慮からだろう。あっという間にこうなった。そう、これが完成形。写真左のもんじゃで使う‘へら’で食べる。
米粉で作られた皮が、もちもちした食感だ。
■山羊鍋
写真右は薬味。ちなみに、パクチーはお代わりして、このあとの麻婆豆腐などにも使った。
◆山羊肉のUp
臭みなし。‘牛’と言われても疑わないくらい。
■麻婆豆腐
見た目普通かも知れないけれど、チリとかコリアンダーとかが使われてるのか、微かにカレーっぽいスパイシーさがある。
■南香豚カツ
豚肉自体に甘辛い味付けがされている。マヨネーズがあう。
■広東白菜と自家製ハムの炒め
オイスター炒めだね。
広東白菜は初体験。見た目は青梗菜を小ぶりした感じ。味も似ているけれど、苦みが少ない。
この日いった酒 ―― (上の酒メニューを照らしてみて)
■黄中皇(ファンジョンファン)
『紹興酒を知りたいならばまずこの一本』とメニューに記された江南派西路のもの。
燗にしても美味そうだ。
■ジーモー(←ジーに当たる漢字がJISにない)老酒・深焦型
北方派のお酒だ。甘みと苦みが特出していて薬膳酒のよう。
猛烈にクセがあるので、温めたら一層飲みにくくなりそうだ。
自分、正直に言って、中国の酒を「紹興酒」「老酒」と大くくりでしか考えていなかった。地方や蔵によってバリエーションがあって、こんなにも奥深いものだったとは……!
この「黒猫夜」ならば、中国酒の勉強ができそうだ。現地買い付けだから財布にも優しいし。
お会計をお願いしたら、サービスにお茶が出てきた。
普通のお茶じゃないよ。
■八宝茶
底に砂糖が沈んでいる。
身体に良い八つの珍味がブレンドされたお茶だ。これで二日酔いは免れる。ほんとか?
ヌーベル・シノワに傾倒した中国料理も悪くないけれど、中国の郷土料理をガツンと愉しむのも素敵だね。
気に入った「黒猫夜」!!!
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