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「オステリア T」 @ 四谷荒木町

 

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 四谷荒木町、車力門通りにあるイタリアン、オステリア T
 予約制、用意は1コースのみ。お皿ごとにばっちり合ったワイン出す、ペアリングスタイルのオステリアである。
 コース内容はおよそひと月ごとに変わる。旬に合わせてイベント的にコースを組むこともあるようだ。
 (Bar-time は、コースの枠を外して、ワインメインになる)

 店主は(相当イタリアを食べ歩いたに違いない)イタリアに精通していて、店内掲示のイタリアの地図を示しながら、料理やワインの説明をしてくれる。
 そのパフォーマンスが、ある種エンターテインメント性を伴っていて、おもしろい。

 先の7月、ある日のメニュー構成は、夏らしい装いであった。
 撮った写真をずらずらと並べる。

 乾杯のスプマンテ
◆TORRE QUARTO1407_t_quarto
 南イタリアはプーリア州、1847年創業のワイナリーの逸品。切れ味あざやかでリッチな香りもある、素晴らしいスプマンテだった。
 輸入元はイタリアワイン専門商社 ETRUSCO

 アテは ――
■ブルスケッタ1407_bruschetta
 乗っているネタは花咲カニをメインに調理したもの。

 スプマンテがなくなり、次ぎにサーブされたのが ――
◆Bianco di Morgante1407_b_morgante
 モルガンテはシチリア島南部のワイナリー。
 シチリアを代表する品種ネロダーヴォラにこだわり、こちらもネロダーヴォラ100%。黒ブドウなのに、こんなに透明なワインができるんだね。

 料理も次へ ……
■カプレーゼ1407_caprese
 トマトは‘アメーラ’。モッツァレラチーズは生クリームを含んだもの。メモをし忘れだが、プーリア州の「ブラータ(Burrata)」だったか?
 左の緑色のものはバジルの種。(←初体験だった)

 この日はワインが先行した。
◆DETTORI BIANCO 20111407_dettori
 サルディーニャ州の北、センノリの小さなワイナリー。
 徹底した自然派のよう。深い味わいだった。

 こちらのワインには ――
■貝のフレーゴラ1407_fregola
 小さなあられ状のパスタをフレーゴラと呼ぶ。サルデーニャ島特産とのこと。
 貝はつぶ貝,アサリ,ハマグリ。それらがドライトマトでまとめられている。
 魚介の旨味と先のワインのマリアージュは、言わずもがな。

 次は赤
◆Merlot Clas 2011 Croatto1407_m_croatto
 北イタリアはフリウリ・ヴェネツィア・ジュリアのミアーニが手がけた別ブランドという事らしい。

■牛タン ラグーソース1407_ragu
 衒いのない王道のパスタも、いける。
 ワインとの相乗効果も間違いない。

 次のワインがさらに変わっていた。
◆VINI RABASCO VINO ROSSO DA MIGIANA1407_r_v_rosso
 店主の解説によると、ワインの無濾過生原酒的なものらしい。
 後日ネットで探っても「RABASCO VINO ROSSO」は出てくるが、同一のものは発見出来なかった。
 自然派ワインの系列には違いない。エレガント且つパワフルな味わい。
 インポーターはテラヴェール

 これに合わせたのが ――
■シェラン鴨1407_s_kamo
1407_s_kamo_up
 変わったカボチャが付け合わせ。生でいただくカボチャである。
 名前を聞いたが、メモし忘れ。夏野菜だね。

 〆のデザート。
■オレンジから取った蜂蜜のセミフレッド1407_semif

 こちらに合わすは ―― コーヒーとかじゃなくて ―― シチリア島のワイナリー・ドンナフガータの、
◆Donnafugata Ben Rye1407_ben_rye
 「オステリア T」の看板ワイン。甘く魅惑的なアロマをまとうデザートワインである。

 以上が7月にいただいたコースであるが、実はその前の月にもお邪魔していて、その時はデザートワインで使用のドンナフガータワインをメインに、シチリア島西部をイメージしたコースだった。

 なんとBGMまでが、ドンナフガータ製だった。
 リンクを貼ったドンナフガータのホームページにあるが、ドンナフガータは音楽とワインのマリアージュまでも考えているのだ。

 乾杯のスプマンテ
◆(メモし忘れ。ロゼのようだが…… サービスの一杯だったかも)1406_kanpai01
1406_kanpai02

 次がコースに組み込まれたスプマンテ。
◆Donnafugata Brut
1406_d_brut 1406_d_brut_bt
 ドンナフガータ唯一のスプマンテ。ブドウ品種はシャルドネとピノ・ノワール。

 そしてアテは ――
■マグロのブルスケッタ1406_bruschetta
 Topのカラスミもマグロ卵巣から造られたものとのこと。

■フライドポテトもどき1406_panelle
 イタリア郷土料理Panelleだが、こう出されるとフライドポテトにしか見えない。
 なんとも、このマック・ポテトを模した箱を5000枚も刷ったそうで……。「オステリア T」定番メニュー的に出てくる。

◆Donnafugata Sur Sur1406_d_sur_sut
 グリロ100%。軽やかなワインだ。柑橘系の香りもあって飲みやすい。

■インカのめざめのクレマ1406_ikm_crema
 “クレマ”=泡。
 インカのめざめは店主自ら収穫したもの。
 店主は、畑仕事にも手を抜かないようだ。野菜料理のクオリティも侮れない。

■自家製フォカッチャ1406_focaccia

■ルッコラの冷製パスタ1406_rucola_pasta
 麺に練り込んであるのはルッコラではなくクロレラと聞いた気がする。

◆Donnafugata Lighea1406_d_lighea
 豊かな香りが、ルッコラの苦みと対極的。
 パスタとワイン、お互いの対立が良い意味ナイスバランス!

■クスクス 魚介のスープ1406_couscous
 スープがブイヤベースのよう。海老やホウボウなどから抽出されたコクのあるスープだ。

 これには ――
◆Donnafugata Sherazade1406_d_sherazade
 プルーンを想わせるような香り、けれど後味はスパイシーで切れる。
 濃厚魚介スープに良く合っていた。

■仔羊
 ハンガリー産、生後2ヶ月の仔羊。1406_kohituji
 ローズマリーやセージで香りよく仕上げてある。
 キャベツはイタリア産ちりめんキャベツ。

◆Donnafugata Tancredi1406_d_tancredi
 “Tancredi”=タンクレディと読む。
 ブドウ品種はネロ・ダヴォラとカルベネソーヴィニヨン。長期熟成型。やや重。
 仔羊はハーブで軽やかな仕上がりだが、そこをさらにフォローする感じか。

 ……実は、ドンナフォガータのパンフレットを写真に撮らせてもらったのだ。
 上の解説は、そちらを参考にしている部分が少なからずある。

Panf00
Panf01

■パンナコッタ プラムソース1406_panna_cotta

 そして合わせるは、デザートワイン Ben Rye。
Panf02  ‘Ben Rye’には‘風の子’の意味があるそうだ。

 先のパンフレットにグラッパのページがあったので、グラッパないの? とリクエストしたら(サービスで)出してきてくれた。

1406_grappa
 Mille e Una Notte の方を試飲。
 こちら、ドンナフガータ・ホームページに載っているので解説は省略。ご容赦。

 気がついた方がいらっしゃるかも。陶器類はドイツのVilleroy&Bochが多く、華やかなトーンでまとめられている。
Obj00
 カウンターのオブジェたちは独特な幻想的イメージを醸し、大胆に梁を見せた内装も味がある。
Hari_tenjyo_2 Hari_tenjyo_1
 そしてこの照明。写真を撮るには厳しいが、ムードを演出するにはこのくらい暗い方が良いだろう。
 出迎えのおしぼりにはベルガモットの、後発のおしぼりには別(ミントだったけ?)の香りを含ませていたり、芸が細かい。
 ある意味、非日常を体験できる空間となっている。

 ひとつ難点を言うとすれば、階段が急なことかな。Kaidan

 オープンから3年目。
 ひとりでがんばってきたけれど、ついに従業員を募集した。
 「オステリア T」の攻勢は続く……。

 

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オステリア T
夜総合点★★★★ 4.0

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