「白龍トマト館」 @ 新江古田
昔、西新宿・十二社にあった「白龍」には何度がお邪魔したことがあって、名物のトマトタンメンも食したことがあった。“こういうタンメンもあるのだ”と驚き、感動したことを今でも覚えている。
ずいぶんな時を経て目白通りを車で通った時に、トマトの看板が目にとまり、こちらのお店の存在を知った。
会計時にうかがったところ、十二社の「白龍」はお姉様が切り盛りされているそうで、今ではビルの地階に入って見つけづらくなった嫌いはあるが、ご健在とのこと。おそらくはアイタウンプラザの「白龍館」であろう。
十二社「白龍」の時は大衆的な趣が強かったが、現「白龍館」はオペラ『魔笛』をイメージした内装で、ビンテージピアノまで設えてあるらしい。
―― まった。今回本筋は新江古田の「白龍トマト館」である。
十二社「白龍」から独立し、現「白龍トマト館」になる歴史はお店ホームページに詳しい。
本家「白龍館」がゴージャスにグレードUpしたのと対照的に、こちら「白龍トマト館」は良い意味で大衆的な、アットフォームな趣を継承している。
1階はカウンターのみ。2階には上がったことがないが、グループ客用のテーブル席となっているようだ。
グランドメニューから紹介しよう。
続いて平日(火~土)のランチメニュー。
ランチメニューの裏に、ちょっとした解説があった。
■スペシャルチャーハン
平日ランチ仕様。
スープの他、日替わりのお総菜が複数ついて¥1050。平日ランチはお得だ。
スープ、総菜も優しい味わい。野菜もたっぷり摂れる。
チャーハンをUpで。
残念ながら角煮はほぐれてばらけてしまっている。見た目のインパクトはその分落ちるが、角煮の旨さが全体に廻っている感じで、抜群に美味い。
■トマト角煮タンメン
角煮がごろごろ入っている。朱いトマトも鮮烈で、見た目のインパクトを問うならダントツだ。
中央の緑はセロリ、トマトは綺麗に湯むきされている。
麺のUp。
かん水を使用しない、真っ白な麺である。メニュー裏の解説にもあるが、にゅうめんのような味わいだ。
途中で、卓上の“にんにく醤油”を滴下。
ふんわりとした優しい風味のスープが、がぜんパワフルに。
メニュー裏の解説通り、トマトをつぶせば、旨味成分のグルタミン酸とアスパラギン酸がどっとスープに流れ込む。重層的な味わいを堪能した。
そうだ。トマトに含まれるリコピンは(熱にも強く)抗酸化作用がある。アンチエイジング効果が期待出来るぞ。
■玉子餃子
餃子の玉子とじだね。他でこんな餃子は見たことがない。
玉子でさらに優しくなっているので、ここはやはり“にんにく醤油”を使用すべきだろう。
季節メニューから、
■牡蠣とホウレン草のタンメン
麺は他のタンメンと同様のnonかん水麺。
スープも基本同じようだけれど、油で炒めた具材をかけるので、味わいは少し異なる。
牡蠣に“にんにく醤油”はどうかな、と思ったがばっちり合った。
いわゆる街の中華屋さんであるが、麺をはじめそのスタイルがユニーク、独特だ。
貴重なお店だと思う。
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