「角萬」 @ 新大久保
散歩の途中で。事前情報なし。
“@ 新大久保”としたけれども、山手線新大久保駅には南口がないので、中央線大久保駅(南口)からもほぼ同距離。
「角萬」の看板に、ちょっと期待して入ったのだが、有名店である竜泉の「角萬」とは全くの無関係だそう。
経営母体は西新宿の「tejimaul」で、濁り酒や山形・庄内の地酒、郷土料理に拘るコンセプトが共通してる。
しかし、お店の造り、雰囲気からして完全に別ブランドで、特にこちら「角萬」は、本格的な手打ち蕎麦を提供すると云うところで差別化されている。
お店入って、左手にカウンター。右手側にテーブル席。テーブル席の向こうにガラス張りの麺打ちスペース。麺打ちスペースの奥に小上がりスタイルの半個室が覗いている。
メニューを並べておく。
最初の訪問は日曜の昼下がりだった。
昼間っから呑んだ。
◆PINDOBU
山形は酒田醗酵株式会社の逸品。
写真だと判りづらいが、うっすらピンク色をしている。
米糀が舌に残こるつぶつぶ感。でも適度な酸味でスッキリ。
■ブリ刺身
この厚さ。脂と相まって納得のボリューム感。
PINDOBUが合った。
〆は……
■かつそば
平田牧場三元豚の肩ロースを使用している。
蕎麦としては邪道と思われるかもしれないが、文句なく美味い。
蕎麦の出汁つゆで、とんかつが少しあっさり感じられるのか、意外と合うのだ。
別の日、今度は夜に訪問。
外観写真はこの時のもの。
◆フモトヰ 夏純吟
創業明治24年、麓井酒造の夏仕様。酒米は出羽燦々。
‘麓井酒造’からのリンクは山形県酒造組合のもの、結構使える。
◆パンダ錦
こちらは銅鑼企画のプライベートブランド。限定30本中の30本目。
造り手は茨城の江戸期創業の老舗、結城酒造。某マンガで有名だ。
■庄内漬物盛り合わせ
後ろの胡瓜は自家製の浅漬け。前の4点が櫛引の漬け物とのこと。
赤かぶは焼き畑農法によるもの。
この漬け物たちは危険だ。
酒がすすんでしまう。
◆ひとめぼれ どぶろく
造り手は先のPINDOBUと同じく酒田醗酵。
■平牧工房無添加ウインナボイル
ごめんなさい。一本食べちゃったあとの写真になっちゃた。
和辛子が合う。
◆栄光冨士 酒未来
スタッフさんの解説によると“酒未来”は十四代が開発した酒米だそう。
その酒未来を冨士酒造が初めて使用したお酒とのこと。
完成度高し。裏ラベルにあるように‘スッキリとした雑味のない旨味’であるが、力強さも感じられる。
〆は……
■冷やし肉南蛮(田舎蕎麦)
‘冷や肉’は竜泉「角萬」の定番だけれども、こちらの‘冷や肉’も負けていない。
未食だが、通常の細い蕎麦でいけば、精練されたイメージになるのではなかろうか。しかし、田舎蕎麦は、きしめん以上に幅広だから、竜泉とはまた異なる野趣が炸裂している。
庄内の地酒と郷土料理を堪能して、蕎麦で〆――ってこれ、至福のコースセットだよ。
素敵なお店を見つけちゃった。昼間っから呑めるしね。
日本酒ばかり並んじゃったけれど、もちろんビール(モルツ)やサワーやハイボールもある。
マッコリも4種用意されている。場所柄かな?
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