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「かつ平」 @ 築地

 

Katsuhei_outs00

 池波正太郎が1990年、急性白血病で身罷る二ヶ月前までの8年もの間、PR誌『銀座百点』に連載してた『銀座日記』。
 連載初回『カンペールのクッキー」からかつ平が出てくる。
 ――
 むかしの浅草の、私が住み暮らしていたような町すじが残るあたりの魚屋の筋向かいの小さなとんかつ屋へ初めて入る。
 三十すぎの夫婦がやっている店で、ロースのうまさにおどろく。

 ――
 連載二回目『夕暮れの築地あたり』で再登場。リピート訪問だ。
 映画『ソフィーの選択』の試写を観た帰り……
 ――
 このところ、すっかり築地が気に入ってしまった。むかし、かの浅野内匠頭の屋敷があった〔あかつき公園〕のあたりから聖路加病院の周辺をぶらぶら歩いていると、まるでフランスの町にでもいるようなおもいがする。
 自転車もほとんど走ってはいず、マンションやビルの横道には、むかしの東京の下町が息づいている。
 とんかつ屋の〔かつ平〕へ行き、極上のロースを揚げてもらう。

 ――
 引用はここまで。

 店主さん(二代目)がそのころのマッチを見せてくれた。Match00
 店舗は築地7丁目から6丁目に移ったが、愛嬌あふれるブタさんのイラストはむかしのままだ。Match01

 二代目は苦労人で、19歳のときに父を亡くし、厨房に入りカツを揚げる母を手伝ったそうだ。
 それを見ていた客が「俺が来たら、おまえが揚げろ」。隣の客人までが「俺もな」と。……愛の鞭というか、エールなんだね。
 二代目は“お客さま、町の人に育てていただいた”と振り返る。

Menu00

■ロースカツライスLoathk00
 あら、つけ合わせが隠れて見えない。
 つけ合わせはトマト味のスパゲッティ。定番。Spgt00
 ちなみに、千切りキャベツは手包丁だって。

Loathk01  コロモがばっしと立っている。
 その歯応えとロース肉の柔らかい食感があいまみえ、さらにそこに豚の甘味、脂の風味が重なってくる。美味し。

 池波正太郎が“極上のロース”といった先代のとんかつは知る由もないが、自分は今の、二代目の味は大好きだ。
 苦労した分、美味くなっているのだと思う。

■ヒレ海老ライスHire_ebi00
 ヒレもまた美味し。
 筋張るところなく柔らかく、しっかりとした豚の旨味が感じられる。Hire_00
 海老ももちろん美味。Ebi00

 小体なお店。

Counter Tables

 すぐに一杯になっちゃうのだけれど、二代目の接客が丁寧かつ迅速ですばらしい。待つのも苦じゃなくなる感じ??
 いやいや、可能ならば時間ずらして行ったほうが良いって!

Katsuhei_outs02

 

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