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2020年3月

「田舎っぺうどん」 @ 熊谷


 仕事で熊谷に向かった。
 昼食で、上司が“気になるお店がある”と言うので、足を運んでみた。


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 その名も「田舎っぺうどん」。
 あとから調べって判ったことだが、熊谷を中心に加須、北本、上尾にグループ店を展開する大手。創業45年を数えるそうだ。


Inkpu_ins01  店内、活気がある。
 スタッフさんたちの流れるような所作。見惚れてしまう。


Inkpu_table01  卓上にはこしょう、胡麻、七味唐辛子。
 奥のメニューを手に取り、オーダーに迷う。
 迷うのもまた楽しい。


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 「名物」の文字に惹かれて、
■半きんぴらInkpu_halfkp01
 極厚に切られている。
 牛蒡の甘み、香りがガツンと味わえる。もちろん人参も。このコントラストはきんぴらの醍醐味だ。


 温かいつけ汁うどんから、
■うま辛肉・大もりInkpu_umkrdm01
 うどんは角のエッジが残っっている。見事な手打ち。
 茹で加減は好みによって選べる。柔らかい麺も美味いしね。
 熱もりも可能。Inkpu_umkrdm02


 つけ汁はやや細かに切られた豚肉がいっぱい。
 この大きさが良いのかな。豚肉の甘さが辛さの中に優しい輪郭として現れる。美味し。Inkpu_umkrdm03


 こちらは同僚が注文したもの、同じく温かいつけ汁うどんで――
■塩肉ネギInkpu_sionkng01
 塩ベースの澄んだスープだ。
 (スープはなに何出汁なのか? 鶏?)
 こちらには胡椒が合うそうで、美味そうに頬張っていたぞ。


Inkpu_yudyuw01  〆にスープをうどんの茹で汁わって飲む。
 余韻を味わうべし。


 会計時に撮っ写真をいくつかUpしておく。Inkpu_regi02
 なんと、うどんやきんぴらだけでなく、つけ汁までがTake-Out可能。
Inkpu_regi01  こしょうや自家製唐辛子まで売っている。こしょうも自家製ってこと!?Inkpu_kouri01



 食べ終わって、不思議な郷愁感につつまれていることに気がついた。
 ――そうか、これって「武蔵野うどん」だ……


 日本全国にご当地うどんがある。
 有名なところだと、香川の讃岐うどん。秋田の稲庭うどん。前者が“手打ち”、後者が“手延べ”の代表格かな。
 他にも……、長崎の五島うどん、富山の氷見うどん、三重の伊勢うどん、群馬の水沢うどん。愛知名古屋の味噌煮込みうどんを挙げる人もいるかも知れない。


 で、関東武蔵野台地では小麦を作るところが多く、地粉の文化が発展した。そのうどんを「武蔵野うどん」と呼んだ。


 Wikipediaで「武蔵野うどん」を引くと、“普及範囲”の項にこう記されている。
『武蔵野とは、狭義には「埼玉県・川越以南、東京都府中までの間に拡がる地域」、広義には「武蔵国全部」ともされているが、「武蔵野うどん」の特徴を備えたものは、多摩地域の北部(小平市、東村山市、武蔵村山市、東久留米市、清瀬市、西東京市、東大和市など)から埼玉県川越市付近までの武蔵野台地上のエリアを中心に、北は埼玉県北本市や加須市、熊谷市、比企郡、東はさいたま市大宮区など、埼玉県の平野部全体に見られる。』
 この後半部分、これはここ「田舎っぺうどん」のことを指して言っているのではなかろうか。


 「田舎っぺうどん」は武蔵野うどんの正当なる継承者に違いない。


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「Bistrot Taka」 @ 湯島

 去年の9月の話。
 Upが遅くてごめんなさい。


 天神下から向かった。
 湯島天満宮を突っ切るのが近道だ。


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 湯島天満宮には泉鏡花の筆塚があって、Free-Writerなどとうそぶいている自分は、その筆力にあやかりたくて手を合わせたりもするが、この日は予約した時間がせまっていたので寄らなかった。


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 裏から入って、お参りして、正面参道に出て、右の路地に入る。


 おぉ、端麗な一軒家レストラン。Taka_outs01

 袖看板が良い雰囲気をかもし出している。
 Bistrot Takaと店名のみを掲げている。奥ゆかしくも、それは自信の現れか。


 内装も素敵だ。Taka_ins01

 コーナーにある蝋燭立て。荘厳なデザインのドア。ドアの硝子に施された装飾。Taka_ins02

 カトラリーにも品があって、重みがあって――。
 ……良い感じの緊張感だ。


 某予約サイトから3杯ペアリングのコースを予約してあった。


 1杯目は泡。
Richard CheurlinTaka_awa01

 インポーターは株式会社ラシーヌ。ラシーヌのページをリンクしておく。


■アミューズTaka_amuse01

 自家製ハム。なんと7ヶ月熟成だそうだ。


■前菜その1Taka_frictura01

 鱧のフリッター。
 鱧はあえて厚めの骨切り。
 下はトマトとビネガー。緑色はエストラゴン。
 「Bistrot Taka」、夏の定番のよう。
 かろやかで、でもパンチがあって。コースの序盤から心を奪われてしまう。


■全粒粉とライ麦のパンTaka_pan01

 香り良し。


Pernand-VergelessesTaka_wine01

 ブルゴーニュのシャルドネ。キリリと美味し。
 インポーターである出水商事株式会社のページをリンクしておく。


■前菜その2Taka_foiegras01

 フォアグラ。
 フォアグラの上に黒トリュフ。下は蕪。
 ポルト酒とマデラ酒を使った甘めのソースが全てをたおやかにまとめている。
 スペシャリテ? 美味かった~。


■スープTaka_csoup01

 アルザス風シュークレートの冷製スープ。
 アルザス地方のシュークレートは有名。キャベツを自然発酵させたもので、ソーセージの付け合わせなどによく見かける郷土料理。
 それを冷製スープに?
 味の説明が難しい。キャベツの甘さとほのかな酸味。
 こんなスープ、初めて!


■魚料理Taka_hirame01

 ヒラメのポアレ。
 下には冬瓜、手前のムール貝はモンサンミッシェル産。
 それらが海苔のソースの上で仲良く泳いでいる。
 文句なし。


LES GRAVES DE VIAUDTaka_wine02

 ボルドー。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランのブレンド。
 なめらかだけれども、しっかりとしたボディもある。
 こちらもインポーターは出水商事。同じエチケットの画像は見つからなかった。“生産者情報”のページをリンクしておく。


■肉料理Taka_coushi01

 フランス産仔牛のロティ。
 手前はジロール茸。
 付け合わせの野菜らも美味であったので、別アングルの写真もUpしておく。Taka_coushi02

 こちらも説得力ある味わいで――。合掌。


■デザートTaka_fruitss01

 フルーツサラダ。
 4酒のお酒に漬け込んだ果実たち。香草を効かしたお酒も合わせてあり、複雑の香りと味わいだ。
 上はライチのソルベ。緑色はフレッシュ・バジル
 まさに“宝石箱”のような……。
 ――ダメだ。これはもはや手垢の付いた表現だ。
 あぁ、泉鏡花ならば、なんと表現するだろう?
 やっぱり、筆塚に手を合わせてくれば良かったなぁ。


■カフェTaka_okashi01
 キュートなスプーンに乗っているのは、レバーブと木イチゴの自家製ジャム。
 柑橘(メモなし)の皮は三温糖とゲランの塩でまとめられている。
Taka_coffee01  コースの余韻に身をまかせつつ……。


 ――以上。
 湯島天満宮のすぐ近くにこんな本格的なフレンチがあったとは。


 最後に美しい袖看板の写真を。


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「一味真」 @ 千住大橋

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 千住大橋一味真。秘密にしてきたお蕎麦屋さん。
 前回(4th.)の訪問は2019年10月5日のこと。
 お店ホームページによると、その後少しの間休業されていたようだが、この3月9日から、馴染み客の電話予約のみだが、営業を再開したとのこと。
 全面再開を祈願し、今までいただいてきた蕎麦たちをここにUpする。

 お店は足立市場の近く。外観写真に写っている道は国道4号・日光街道。

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 店内には電動石臼機が鎮座し、店主のこだわりが溢れでた案内書きが貼られている。

 メニュー写真を載せておくが、都度変わっていくのでそれぞれ一品は一期一会と思った方が良い。

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 1st.
■芝海老つまみ揚げ天せいろ ¥19801mishin_sebtmags01 1mishin_sebtmags02 1mishin_sebtmags03
 野菜天も付いている。揚げ油は“綿実油”。軽やかに美味し。
 芝海老のつまみ揚げは最高である。
 あぁ、酒をいけば良かった。

1mishin_sebtmags04  蕎麦は極細引き十割。
 辛目の蕎麦つゆが、この十割の甘みと風味を引き立てる。

1mishin_sebtmags05  〆の濃厚蕎麦湯がまた宜しい。

 2nd.
 この日は散歩の時間計算を誤り、昼営業が終わった15時過ぎに到着。
 油の火を落としてしまっていたのだろう。ざるそばなら出来るとのこと。
■ざるそば1mishin_zarus01
 海苔は江戸前海苔。

 無理を頼んでしまったな。反省。
 温かく迎えてくれた店主&女将さんには、ほんとう感謝。

1mishin_zarus02  蕎麦は二八だったかな。
 人柄を現すような、和やかな味わい、バランスだった。1mishin_zarus03

 3rd.
 念願の酒!1mishin_menus

 まずは……。
■春霞(燗)1mishin_harugasumi01
 お通しの小魚の佃煮がうれしい。

■昆布巻きニシン,なめこおろし1mishin_kbmn_nmko

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 いやいや、酒がすすんじゃって――。
 「本州一」も燗でいったのだが、写真は割愛。

 日本酒はメニュー写真の他に、「YK35 北雪 純米大吟醸」「醴泉 純米大吟醸」「大那 純米大吟醸」などもあった。
 店主、利き酒士でもあるので、流石の品揃え。

■力そば(肉南蛮仕立て)1mishin_chikaras01
 肉南蛮で、焼き餅も入って、パワフルな逸品。1mishin_chikaras03
 三つ葉とゆず皮が良い仕事している。
1mishin_chikaras02  これも最高。

 4th.
■レモンサワー1mishin_lemons

 アテを頼んだら、「モツが入っていますが、宜しいですか?」との確認が。
 「はい。よろこんで!」
■牛すじ(もつ混、味噌煮込み)1mishin_nikomi01
 あぁ、この味噌ならば日本酒が合ったかも、だ。

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 玉子も入って、サービス満点の煮込み。途中で割って味変である。味噌と合う~。

■国産ぜんまいと車麩の煮物入りそば(冷やかけ)1mishin_zenmfs01
 あら、半熟玉子がかぶった。まぁ、それも良し。

 ぜんまいの他に、タケノコやこんにゃく、お肉に油揚げも入って五目そば風。
 その中で車麩の存在感が素晴らしい。1mishin_zenmfs02
 食べ応えあり。

■濃厚蕎麦湯1mishin_sobay
 別注。

 先に書いたが、メニューは一期一会。
 ビビッときたものを注文しないと後悔するよね。
 「一味真」はそれを再認識させてくれた蕎麦屋さん。

 全面再開を祈願して……。

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「台所屋」 @ 岩本町

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 出張の際にランチ利用したお店。


 自分、平日のランチは概ね社食である。なので出張先でのランチは目先が変わるようで楽しい。
 出張先でお弁当が用意されていることもある。が、それだとちょっとつまらない。
 食事処が近傍にあるのなら、自由に外食させてもらったほうが嬉しい。
 とは言え、昼食休憩は限られた時間であるから、その時になってお店を探しているようでは昼食難民になりかねない。故に手ごろで使えそうな(そして美味しそうな)お店を事前に探し出しておく必要がある。
 自分、この出張先でのランチ店探査、けっこう好きだ。


D191008_lm  今回、蕎麦屋、中華屋だのに混じって、目星をつけていた一軒がこの「台所屋」である。
 出張は4日間にわたるものであったのだが、初回で気に入って結局4日連続でお邪魔した。


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 1st.。
 魚系メニューも用意されているが、お肉料理が看板メニューのよう。
■鶏モモ山賊焼Didkry_snzky01
 たっぷりのサラダに加えて、副菜・小鉢も付いてきて、健康バランス配慮型。
 メインの鶏モモは醤油ベースのしっかりした味付け。日本人ならばこの風味を否定する者はいないであろう完成度。美味。Didkry_snzky02
 これが¥780! しかも、ご飯、みそ汁のお代わり無料で、13時以降ならばコーヒーまで付く。
 ――感涙。


 2nd.。D191009_lm
 続けてお肉メニューで。
■牛100%ハンバーグDidkry_hmbg01
 副菜のもやしナムルも手堅い味付けて美味しかった。
 メインのハンバーグは言わずもがな。
 このソースのてかり具合を観れば想像つくであろう。Didkry_hmbg02
 一応、断面写真もUpしておく。Didkry_hmbg03
 ¥880は、素晴らしいコスト・パフォーマンスと思う。


 3rd.。D191010_lm
 この日は日替わりのセットをチョイス。
■豚ロース ポークチャップソースDidkry_porkc01
 ポークチャップ……、久しぶりだった!Didkry_porkc02
 豚テキもしっかりとした厚みでよろしい。Didkry_porkc03


 この日の副菜は結構自分の好みのタイプ。
 白飯にかけていただいた。Didkry_porkc04


 4th.。D191011_lm
 (こうなってくると、毎日変わるメニューボードを見るのが楽しみだ)
 本日の焼き魚“目抜塩糀”とどちらにすべきか迷った。
 でも次はいつ来られるか判らないので、レギュラーメニューでいただいていないこちらを。
■豚と野菜の旨塩炒めDidkry_byumas01
 あぁ、これも美味し。旨塩炒めとは良くも名付けたり。Didkry_byumas02


 以上。
 結局、お肉メニューばかり行っちゃったな。
 焼き魚、最後に行っておけば良かったか……。うじうじと考え込む。


 でも本領発揮は夜なのだろうなぁ。美味しそうな日本酒が掲示されていたし。
 誰が言ったか『居酒屋ランチは侮れない』。まさに「台所屋」のランチはそれだった。


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