「巴屋」 @ 東松原
≪コロナ禍が落ち着いたら、街にくり出そう……。この駄文が、大打撃をうけた飲食店さんたちの応援となれば幸いです。≫
屋号「巴屋」は都内におよそ40店舗あると言われていて、拙ブログでは2012年12月に千駄木の「巴屋」さんを紹介している。
その回でも記したが、本家創業は天保元年(1830)。
あらためて調べてみると、本家「巴屋」は麹町で創業し、戦時中に東村山へ疎開。現在の総本山はその東村山「巴屋」になる(『出没! アド街ック天国』2021年4月10日放送、東村山の回に解説あり)。
また、Webにある情報であるが、広尾「巴屋」には店内に「巴屋」系譜図が掲げられているそうな。
さてこちら、東松原の「巴屋」さん。
外観は、瓦のひさしで蕎麦屋のたたずまいであるがビルの1階にあってモダンな印象。しかし、店内は良い感じに渋く、落ち着いた雰囲気だ。
まずは瓶ビールでのどをうるおす(お通しにお新香が付いてきた)。
そして、期待と疑心(¥100?)の……
■かきあげ
タマネギ主体のかき揚げだがその甘みが、からっと揚がったコロモとナイス-コンビネーション。
ボリュームも充分、これで¥100は素晴らしい。
ビールのあてにもう一品。
■天とじ丼の頭
天ぷらコロモが甘辛だれで玉子とじに。
海老も立派で文句なし。
この日の〆。
■冷しきのこそば
この手のぶっかけ冷やし蕎麦が好物で。
更科蕎麦の風味と、キノコたちの香り、なかなかの相乗効果だ。
東松原「巴屋」さんは散歩の途中で何度かお邪魔していて、他の日にいただた品々もUpしておく。
■牛せいろ
しっかり煮しめられたタマネギと牛バラ肉。牛丼の頭的つけ汁だが、そこは蕎麦屋の出汁でうまいことまとまっている。これも美味。
せいろ系だからだろうか、ホールスタッフさんが薬味のネギは足りているか、確認が入った。
えっ!? ネギ追加サービス? 大丈夫な旨伝えたが、ネギ好きな人はバンバン使うしね、これはありがたいサービスだろう。
総じて接客が丁寧。老舗の貫禄がこう云うところにも現れる。
■このは丼
ここでしか見たことがない「このは丼」。
千駄木「巴屋」にもなかった。
三葉の香りが鮮烈。自分は結構好きだ。
タケノコが歯ごたえのアクセント。
■冷しむじな
〝むじな〟はキツネとタヌキの合い盛りであるが、想像以上に野菜たっぷり。健康志向だ。
一度茹でてしんなりさせた後に冷水でしめたキャベツが使われている。手抜かりなし。
こういう手間が料理を美味しくしているに違いない。感謝。
メニュー表にないけれど、瓶ビール(中瓶)と冷酒がある。
あと、気になっているのが玄関の看板だ。
朽ちてしまって文字が一部消えてしまっているよう……。
立派な看板で今も掲げているのだから、由緒あるものだと思うのだけれど。何て記されていたのか……!?
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