≪コロナ禍が落ち着いたら、街にくり出そう……。この駄文が、大打撃をうけた飲食店さんたちの応援となれば幸いです。≫
ずっと黙っていたお店。
隠していたわけではない。
大切に想っていたのはそうだけれど、言いだす機会がなかったのだ。
だって、魅力的なメニューがいっぱいあって、あらかた食してみるまでは――、とためらい、そうこうしているうちに、新しいメニューが開発されたりして。あれれ……、こっちも美味そうだぞって具合に――。
最初の訪問は、2018年9月。それから7回訪問している。
で、前回7回目の訪問のときに知らされたのである。
(――いやいや、ポスター、貼ってあったし!)
なんと自分がお気に入りのTV番組『町中華で飲ろうぜ』の取材を受けたのだそうだ!!
ついこのまえ、『孤独のグルメ』に先をこされたばかり……。
……何だろう? この焦燥感は――?
あの玉袋筋太郎こと玉ちゃんより、僕のほうが先だから――! って想いか??
……子どもか? 自分は子どもか?
――そうさ、僕は子どもさ。
その気概のままに、撮りためた写真を放出しよう。
――玉ちゃんより、僕のほうが先だから!!
こちらは、初訪問時、2018年9月の表看板。
夏仕様で、冷やし中華のバリエーションが判る。
で、こちらは2021年1月のもの。
さすがに冷やし系はないけれど、メニューが増えている。
店内は小体な構え。
いつも昼食での利用だが、ピーク時は満席になる。
メニュー豊富だ。
さぁ、どれからいく? 目移り必至。

いままでいただいた品々を整理して並べていく。
まずはアルコール系。
◆レモンハイ
レモンハイなどはこの真空断熱タンブラーで供される。こう云うサービス、素晴らしいと思う。
フチが薄くなっていて、口当たりも良し。ステンレス製ね。
アルコール類をたのむと、お通し的一品がサービスで付く。
時々のお通しをずらずらと並べることもできるが、止めておく。
で次は、ここに来たら一度は試してほしい、こちら――
◆パクチーハイ
パクチーハイは、このグラデーションを愉しめるように、真空タンブラーではなくグラスで。
混ぜすぎないように……。
炭酸が飛んじゃうからね。
あぁ……、言っていなかったけれど、昼から呑める。悪しからず。
――あれっ!? 子どもが呑んで良いのかって?
良い子のみんなはマネしないように!
ちなみに瓶ビールは大瓶、633ml。『町中華』云う、大人の義務教育。
アサヒかキリンが選べる。
では、酒といっしょにいく肴として――、餃子系から。
■ゆでポン餃子
水餃子と微妙にニュアンスの異なる〝ゆで餃子〟。
ごめん、いっしょか?
皮のツルッと感とポン酢の酸味がよろしい。
■担々水餃子
――有りそうでなかった!? 水餃子でスープが担々味。
大ぶりが5ヶも入って、食べごたえあり。
■パクチー餃子
餃子は皮から手作り。
皮にもパクチーが練り込まれている。
パクチー餃子にパクチーハイってパターンもある。
どれだけコリアンダーが好きなんだって話。
餃子は両面焼きも可能。
揚げ餃子的な食感になる。
昔注文した両面焼きパクチー餃子の写真を。
当時はパクチー餃子用に(“チリ酢”と言ったか)専用の漬けダレがあったのだが、試行錯誤の結果、今は通常の餃子と代わらなくなっている。
次に、おつまみ系。
■チーズカリカリ
軽い食感があとを引く美味さ。¥200は安!
■牛すじ煮込み(メキシカン)
この日は、メキシコ風アレンジ版があったので。
この後も出てくるけれど、辛味のもとの食材、捜してみてね。
■チリコンカン
白い円状のものは餃子の皮をトースターで焼いたものだそう。
もう、ビールにバッチリ合う。
■チャーシューエッグ
写真のアングルからだと判りづらいが、付けあわせの野菜がたっぷり。健康配慮型。
これは、一品料理と言えるかも。
ではながれで、これまでいただいた一品料理系を。
■ニラレバ炒め
オイスター系ではなく塩主体の味付けだったかと。
ニラ、もやしのシャキシャキ感もあって食べ飽きない美味しさ。
■きくらげ玉子肉炒め
こちらも塩系。
白菜の柔らかい歯ごたえと甘みが、ナイス-アシスト。
■菊亭エビチリ
ニンニクが効いたパンチある辛味に大ぶりな海老の迫力。これは傑作。
あと写真だと伝わらないかも、トマト片がけっこう残って紛れている。そのフレッシュな感じも自分の好みだ。
このエビチリ、普通だったら軽く¥1000超だよ。
ランチのセットメニューも破格だけど、菊亭、全般にコスパ良し。
■シンガポール カレービーフン
付け合わせの青唐辛子(Serrano del Sol?)の酢漬けが超刺激的。
さて、最後にメイン。
まずは看板メニューの、
■タンメン
他の野菜たちと合わせるように小ぶりサイズに切られていたのはキャベツだったかと。
豚肉も細切り。
あと、ニラが多めが菊亭スタイルか?
全体が綺麗にまとまっっている、スタイリッシュなイメージ。美味し。
■担々麺
きくらげとザーサイがごろごろと入っている。
タケノコもはいって歯ごたえ大会。
■ねぎ冷やし中華
先に上げた夏の看板にあるが、冷やしは5種がラインナップされている。
味噌冷やしが気になっているが未食。
こちらは切れ味鋭いねぎの風味が爽やかな一皿だ。
■ニラ玉子ソバ
写真では見えていないけれど、半拡散状態の玉子の塊が沈んでいる。
玉子の甘みが醤油系スープとナイスバランスである。
■五目塩焼ソバ
これ、大好き。
味付け、塩梅が素晴らしい。
アルコールのアテにもなっちゃう。
あと、スープが付いてくるのが嬉しい。
■肉ソバ(細麺)
言い忘れていた。麺が太/細選べる。こちらは細麺でお願いしたもの。
豚バラ肉の唐揚げがBom!Bom!と投下されている。
対してベースのスープは塩味で野菜たち紛れるタンメン風。そのコントラストが素晴らしい。
計算されてるなぁ。
■塩ワンタンメン&半チャーハン
つるっとしたワンタンを塩スープでいただく。しみじみと美味し。
こちらデフォルトで細麺か?
半チャーハンのUpも載せておく。
どちらかと言うとシットリではなくパラパラ系。
塩ラーメンのスープにひたしても、また美味し。
って、あらため写真で見るとラーメンスープに緩んだチャーシューの美味しそうなこと。
失礼――、“そう”じゃなくって美味しいから。菊亭のチャーシュー、美味。
以上。
こうしてレビューをまとめていると、あらためて気がつくことも多い。
あぁ……、デフォルトの餃子、食べ逃してるなぁ、とかね。
「菊亭」は1974年10月25日の開業だそう。
もうすぐ半世紀……。
新メニュー開発といった攻めの姿勢と、原点を大切に守っていく姿勢、両方を持ってるお店である。そこが素晴らしいと思う。
先のメニュー短冊が並んだ写真の横に、今は『町中華で飲ろうぜ』のポスターが追加されている。
玉ちゃんのサイン色紙も飾ってある。
よくぞ、取り上げてくれました。
みんなに大公開されてしまって、ちょっと悔しい気もするけれど、自分の見立てに賛同してくれたような気もして、嬉しい気持ちのほうが勝っているかな。
若旦那から『町中華で飲ろうぜ』のコースターとステッカー、いただいちゃいました。
すごく嬉しい。実は『町中華でやろうぜ』の大ファンであったりして――。^^;ゞ照

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